畠農園

畠農園について

畠農園は大阪府貝塚市馬場地区で、江戸時代初期から代々農業を営んでいる小さな農園です。
現在は、家族や近隣の農家と一緒に農作業を行い、主に幻の水なす「馬場なす」や、エコ農法を極めた温州みかんやフルーツの女王「水晶文たん」など他では作れないような野菜や果実を栽培しています。

畠農園のこだわり

『畠農園は日本で唯一の馬場なす生産農家として、門外不出の苗である馬場なす作りの全て（種を採り、苗を作り、接ぎ木）を、自らの手で丹精を込めて行うことをこだわりにしています。』

馬場なすは奥貝塚の馬場地区だけで採れるまぼろしの水なすです。 澄んだ空気と温厚な気候、大阪湾からの潮風が程よく届く奥貝塚の山の中で、土から丹精込めて手を掛けて育てています。一般的に流通している水なすに比べると栽培が難しく、皮が薄いために痛みやすく扱いも大変です。農業技術が進む今日でも馬場なすの栽培には手間がかかります。 ほぼ一年中、馬場なす作りに追われますが、日々伝統を大事に、より良いものを作ろうと土づくり、栽培方法の改良に取り組み、化学農薬や化学肥料の使用量を最小限に抑え、希少な苗を守りながら農業を行なっています。 また、馬場なす以外にも水晶文たんなど、地域でほとんど栽培していなかった品種を導入したり、他産地へ農法の研究に出向くことを行なっています。 そうしたこだわりを持って色々な取り組みを続けていることから、父である畠武治が平成5年に大阪府「農の匠」に認定されました。大阪府「農の匠」とは、優れた農園経営を行なっていることはもちろんですが、青年農業者の育成や食育活動に積極的で、地域農業のリーダーとして活躍されている農業者を大阪府知事が「農の匠」として認定する制度で、平成23年の退任以降も地域農業を牽引してきました。

その結果、畠武治は平成19年農事功績者表彰において、緑白綬有功章を授与されました。農事功績者表彰とは、農事改良の奨励または実行上功績顕著な者，農業上の有益な発見または研究を行い功績顕著な者等に対し，明治27年(1894)以来，総裁の御名をもって表彰を行い，賞章及び賞状を授与しているもので、 畠農園のこれまでの取組が評価された証となりました。

畠農園の極上野菜たち

馬場なす

江戸時代初期頃からこの馬場地区で栽培されてきた馬場なす。
水なすの原種といわれているなすの一つ。その見た目は一般的に流通している水なすの丸みを帯びた卵型の形状とは違い、長なすのような細長い形をしています。 皮が非常に薄く水分を多く含むため、傷がつきやすく市場にはあまり出回ることがありません。
生のままや、漬物などにしてお召し上がり頂くと、馬場なすならではの瑞々しさをお楽しみいただけます。

季節の野菜たち

自然との共生、環境を守る、地力の維持を念頭におき、特に安心して食べられる野菜を作ることを第一に考え日々努力しております。
全ての野菜を土つくりから出荷まで、手塩にかけて自分たちで行っております。奥貝塚の四季を、極上の野菜たちでご堪能ください。

畠農園の取り組み

『馬場なす』の生産者は非常に少ないです。そのため流通量は少ないですが、地域の方々に愛され、舌の肥えたプロからも支持があり現在まで『馬場なす』を守ってきました。 「この人たちの力も借りて、みんなで希少な『馬場なす』を守っていきたい」「法人で苗を管理し出荷基準等を統一することで『馬場なす』の品質を維持し、新会員には苗を分けて生産者、生産量を増やし、『馬場なす』を一緒に普及していきたい」「『馬場なす』のことを沢山の人に知ってもらい守っていきたい」という、私たちの想いから『一般社団法人馬場なすをつなぐ』を設立し、今後『馬場なす』に関しての多種多様な発信をしていきます。日本で唯一『馬場なす』を種から栽培できる畠農園が、一般社団法人の主催者として『馬場なす』 の認知を向上させ、新たな販路拡大と地域の発展に貢献していきたい所存です。

• まぼろしの『馬場なす』を守り、生産量を増やします。
• 『馬場なす』の魅力を伝えて、後継者の育成をします。
• 『馬場なす』のブランド化を目指し、販路拡大を狙います。